批判しない映画感想ブログ【やさしいえいが】

映画【エブリデイ】感想 LGBTと人種問題にも焦点を当てた微SF青春ラブストーリー

everydayの写真

こんばんは。
映画「エブリデイ」を観ました。


タイトル通り、微SF要素のある青春ラブストーリー。
優しい登場人物が多くてストレスがなく、短くサクッと観られる割に、LGBTや人種問題を通して恋愛における普遍的なテーマを描く良映画です。

以下の記事で紹介したうちのひとつで、100分以内、プライム会員特典で観ることができます。

【随時更新】プライム会員特典で無料!100分以内の短い映画まとめ【おすすめ】

今回はネタバレひかえめですが、おすすめの映画なので気になる方は以下リンクから是非。

Amazonで観る

予告/あらすじ/キャスト

予告編動画


あらすじ

霊体”A”は、毎朝違う体に憑依して目を覚まし、毎日違う人生を送っている。ある日「ジャスティン」として目覚めた”A”は、ジャスティンのガールフレンド・リアノンに恋してしまう。

このワンアイデアだけでも結構惹かれました。
微SFとラブストーリーって相性が良いですよね。

キャスト

ヒロイン・リアノンを演じたアンガーリー・ライスはほぼずっと画面にいます。
様々な表情を見せるリアノンが非常に魅力的。若手注目株だそうで、画面に映えていますね。

そして何より、毎日違う体に乗り移る”A”。15人が”A”を演じています。
それぞれの”A”に自然に連続性を感じるのがすごいところ。

さらに、元の人格と”A”の2役を演じているキャストもいて、それだけでも観ていておもしろいです。
性別も人種も違うキャストが同じ人間を演じるってなかなか見れないですよね。

  • リアノン - アンガーリー・ライス
  • ジャスティン/”A” - ジャスティス・スミス

感想

ワンアイデアでおもしろい

男の写真
「エブリデイ」を観る前の段階では軽いノリの映画かと思っていましたが、ワンアイデアを使い切りが非常に上手く、のめり込みました。


あらすじを見た時点で、ふたりの間に色んな障壁が想像できるかと思います。
どうやって毎日出会うのか、どうやって自分を認識してもらうのか、とか。

本編の中では、その想像よりも難しい問題、そもそも解決できない問題も起こって、見ごたえのある映画になっていました。


また解決法も2018年の映画らしく、例えば「毎日変わる連絡先」の問題はInstagramで連絡を取るようにするなど新しくておもしろい。(IDとパスワードで誰のスマートフォンからでもアクセスできる)
今観るべきな映画かもしれません。

一方でテーマは普遍的

LOVEの写真
映画「美女と野獣」では、ベルは恐ろしい外見の野獣の心の優しさに触れ、彼を愛するようになります。
「エブリデイ」で描かれるテーマのひとつはまさにそれで、毎日外見の変わる”A”に対して徐々に抵抗なく接するようになるリアノンはベルを彷彿とさせました。

“A”は性別も人種も関係なく乗り移ります。そしてリアノンも、それと関係なくキスをする。
「美女と野獣」の原作出版から数百年経つそうですが、LGBTや人種など現代の差別的テーマを通りつつも”心を愛する”という変わらないテーマを描いているからこそ共感を呼び、また心に訴えるのかもしれませんね。

観終わった後だと、顔を写さずキスをするポスターも示唆的でニヤッとします。


とはいえ本編中ではその辺りの表現はくどくありません。
逆に言えば使い古されたテーマとも言える内容を、ワンアイデアの微SFで軽快に観やすく作られています。

記事冒頭でも紹介した通り、本編は95分くらいなので、テンポ良く描かれていることも評価が高いですね。

“A”の魅力

人物の写真
例えば「優しそうな人」「怖そうな人」と言うとき、それは外見での判断ですよね。
自分の外見を持たない”A”は、その優しい語り口で性格のすべてを表現する必要があります。

本編を観た人は思ったと思いますが、最初はやはり”A”のその日の見た目によってかなり印象に差があります。
ただ”A”がどういった人物なのかがわかっていくにつれ、観る側もリアノンと同じように見た目とは別に”A”として観ることができるようになっていく、という不思議な感覚がありました。


“A”自身も親のことを知らず、語られるバックボーンには限界があります。
対象的にリアノンは、家族が映され、当然見た目も変わりません。

にも関わらず、リアノンと同じくらい”A”に感情移入できるというのは、”A”を魅せる表現が上手いからこそだと思います。

“A”が「〇〇そうな人」なのかは、本編中に十分に伝わります。
セリフのひとつひとつや、ジャスティンに乗り移った翌日にはそのジャスティンに対して不快感を示したり(若干の嫉妬も混じりつつ……笑)、中盤の浮かれようだったり。


一方のジャスティンは、「中身が違うとここまで変わるのか……」という指標として登場していたような気もしますね。
“A”として優しいジャスティンを最初に観せられた観客としては、それがより浮き彫りになっていたように感じます。

まとめ

まとめます。

  • 「毎日違う体に乗り移る」のワンアイデアを使い切っていて飽きない
  • 愛について微SFで観やすく作られている
  • “A”の表現が自然。魅力的な人物として描かれている

いろいろ書きましたが基本は非常に観やすいティーンのラブストーリーなので、恋人と観るのがおすすめです。

ポスターの花火持ってキスするシーンは映像としてかなりロマンチック。
Instagramなど現代風の表現もあるので、色褪せる前に観ておきましょう。


Amazonで観る

エブリデイが好きな人におすすめの映画

美女と野獣

根っこのテーマが近いと感じたので。
実写版すごく良かったのでおおすすめですよ。

君の名は。

微SFのラブストーリーと言えばで最初に思い浮かんだので。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です