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映画【ネオン・デーモン】ネタバレ無し感想 鮮やかな映像美の秘密は監督の色盲?

ネオン・デーモンの写真

こんばんは。
映画「ネオン・デーモン」を観ました。

ファッション業界を舞台に、美に執着する女性たちの嫉妬と闇を描いた作品で、R15+指定でちょっとエゲツないシーンもあります。
グロはそんなにキツい表現でもないですが、次のシーンで何が起こるかわからない怖さがありました…。

「ドライヴ」のN・W・レフン監督作品で、映像は独特の色調になっていて引き込まれます。

今思い出しましたが、「ドライヴ」もなかなかグロいシーンありましたよね。アレが平気な人なら平気ですね。

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予告/あらすじ/キャスト

予告編動画


あらすじ

誰もが目を奪われる特別な美しさに恵まれた16歳のジェシーは、トップモデルになる夢を叶えるために、田舎町からロスへとやって来る。すぐに一流デザイナーやカメラマンの心をとらえチャンスをつかむジェシーを、ライバルたちが異常な嫉妬で引きずりおろそうとする。やがて、ジェシーの中に眠る激しい野心もまた、永遠の美のためなら悪魔に魂も売り渡すファッション界の邪悪な毒に染まっていく―。

キャスト

エル・ファニングの写真
この映画、主演のエル・ファニングの美しさで成り立っています。
“一流カメラマンやデザイナーが認め、誰もが嫉妬する美しさ”という設定の主人公・ジェシーに説得力がありすぎます…。

また、映画本編ではセリフもBGMも無く、画だけで展開する場面が結構ありますが、エル・ファニングがいるだけで画が持つというか。彼女にだけスポットライトが当たっているかのように、目線を持っていかれます。
綺麗なのは知っていましたが、さらに彼女のファンになりました。

感想

毒々しくも幻想的な色彩は一見の価値アリ

ネオンの写真

「ネオン・デーモン」はそのタイトル通り、ネオンカラーの独特の色彩で鮮やかに彩られています。ゴリゴリのコントラストはポスターからもビシビシ伝わってきます。

特に夜のシーンはその傾向が強く、例えるなら「ラ・ラ・ランド」に毒々しさを足したような、幻想的でありながら危険な妖しさを放っています。段々と昼間や明るい室内のシーンが少なくなっていき、ジェシーが少女から大人へと成長していく様子と相まって「踏み入れたら戻れない世界」を感じることができます。

ストーリー抜きにしても、美しい映像だけでも観る価値アリ。

N・W・レフン監督は色覚障害があり、中間色(中性色ではない)が見えづらく、それによって強いコントラストの色使いが生まれているとのこと。
一般的に”障害”と名前が付いているものを独特の個性に昇華するレフン監督素晴らしい。彼にしか作れない作品をどんどん作ってほしいですね。

「嫉妬によるいじめ」とかの話ではない

ネオン・デーモンの写真

本編を観る前に「ネオン・デーモン」のあらすじを見て、”ファッション業界の女性間での異常な嫉妬”というところから、すごく陰鬱な暗い映画を想像していました。
具体的には、例えば女子トイレで水をぶっかけられるとか、服をビリビリに破かれるとか、いわゆる”いじめ”を受けてしまうような。

でも実際には、観ていて胸くそ悪くなるようなシーンはほぼ無く、意外とスムーズに観進められました。

ただし先輩たちがメチャメチャ怖い。睨むでもなく、ただ「ふーん」みたいな顔でジェシーを見つめるだけなのに、ひたすら怖かったです。「まだ何もされないけど、次のシーンには何をされるかわからない」空気感を2時間感じてほしい。

後から感じたのは、先輩たちの中にも高すぎる”美意識”があって、おそらく上述したようないじめは”美しくない”からやらないのかな?とも思いました。もしくはそういういじめは日本人的な発想なのかも。

美しさ

エル・ファニングの写真

エル・ファニング演じる主人公・ジェシーは、美しいというだけで事務所の面接官やカメラマンやデザイナーの心を掴み、出世のチャンスを次々とモノにしていきます。
反面、その出世を横で見ている先輩たちからは嫉妬を受けることに。

本作はジェシーの”行動”が直接的な話の展開に繋がることがあんまり無いんですよね。ジェシーは”ただ美しいだけ”でチャンスを掴み、同時に嫉妬の闇に晒される。

“ただ美しいだけ”でも、ファッション業界でなければこうなっていないですよね。ファッション業界にはどうしても選ばれる人間と選ばれない人間がいて、その世界では”ただ美しいだけ”が才能になり罪にもなる。「罪な美しさ」なんてよく言いますが…。

恐ろしくもやるせないストーリー展開となる「ネオン・デーモン」で何を感じるかはそれぞれかと思いますが、ひとつ言えるのはジェシーを演じられるのは本当にエル・ファニングしかいなかったということ。美しすぎてこの世のものではないような、妖精みたいな浮世離れした雰囲気がハマりすぎていました。エル・ファニング観るならこの映画。

まとめ

まとめます。

  • 映像だけでも価値があるほどの色彩美に注目。
  • 嫉妬する先輩たちは怖いけど、観ててストレスはない。
  • エル・ファニングがハマり役。エル・ファニング観るならこの映画。

以上です。

最初にも書きましたが、R15+指定程度のちょいグロがあります。そこだけ注意ですが、平気だという方にはぜひ観ていただきたいおすすめ映画。
私は男性ですが、女性が観るとまた違う感想になるかもしれませんね。


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ネオン・デーモンが好きな人におすすめの映画

ブラック・スワン

ごめんなさい、これ私まだ観てないんですが、雰囲気は近いらしいです。
観たらまたコメント書きます。

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